仕事柄、お客様と様々なチームミーティングに参加したり、ファシリテートすることが多いが、その度に本当に、コミュニケーションは難しいと思う。
よく起きる話し合いのプロセスとして、
-ある方が、1時間話しっぱなしで、その他の方がずっと黙っている
-全員が、他の方が話しているのを遮り、ドンドン話す
-一人が司会進行役になり、全体をリードして進めていく
等々、様々な状況が発生する。
しかし、自分自身も含めて、生まれてから言葉を話すことができるようになって、もう何十年にもなるが、なかなか効果的なコミュニケーションが取れない。しかし、仕事だけでなく日常生活においても、コミュニケーションは非常に重要なことは言うまでもない。
ということで、コミュニケーションについて、続いて考えてみたい。
もっと対話をしなければならない。とよく言われる。対話とは、英語でダイアローグという。ディスカッションといった言葉があるが、語源を確認すると、その精神が確認できる。ダイアローグ(dialogue)は、ギリシャ語(dialogos)が語源であり、diaは、「~通して」 logosは、「言葉」であり、人々の間を通って流れる言葉の流れというイメージであり、ディスカッション(discussion)は、脳しんとう(concussion)や打楽器(percussion)と同じ語源で、物事を壊すといった意味合いがあり、勝か負けるかといったイメージとなる。つまり、比較してみると同じコミュニケーションでも異なったニュアンスになる。
コミュニケーションを、対話で行うのか?討議(ディスカッション)で行うのか?によって、随分関わり方が変わってくる。対話では、勝った負けたがなく、お互いのあるいは、複数の対話をしている人の間違いが発見されれば、みんなが勝ちである。しかし、討議(ディスカッション)では、誰かの意見が通れば、誰かの意見が通らないといったことも起きる。
何故、こんな回りくどいことを書くかと言えば、チームミーティングを見ていると、本来、対話して何かを創造することが目的であるのに、知らない間に、討議(ディスカッション)になってしまうことが多いからだ。
コンサルテーションでご一緒する企業の、チームミーティングのプロセスを、ずっと見ていると、冒頭のようなコミュニケーションプロセスが発生し、勝った負けたの議論になっていた。
でも、本来の目的は、業績向上のための問題解決だ。
本当に、コミュニケーションって難しいとつくづく感じる。
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