前回は、WEB制作業界にも「中抜き」が起きているのではないか
という記事を書かせていただきました。この「中抜き」は、WEB制作
会社からすると、チャンスでもありピンチでもあると考えられます。
なぜチャンスにもピンチにもなりうるかというと、ビジネスにはライフ
サイクルというものが存在し、それ次第に状況が一変してしまうという
ことが起きうるからです。そもそもライフサイクルとは、製品やサービス
が市場に投入され、廃棄されるまでの生命周期のことです。周期には
「導入期」、「成長期」、「成熟期」、「衰退期」の4段階があり、 それぞれ
の説明は、新製品やサービスが開発され、初めて市場に投入される
「導入期」、消費者に認知され、市場に浸透してくる「成長期」、市場
に浸透し需要が一段落する「成熟期」、魅力が薄れ需要が減少して
いく「衰退期」の4段階となっています。
実際のライフサイクルを図示すると下記のようになります。
成長期の後半ないしは成熟期に入っているものと予測され、すでに
需要が落ち着き始めてしまっているといえるのです。
ということは、例え「中抜き」という現象が起きてきても、ただ「WEBが
作れます」という待ちの姿勢の会社には仕事が入ってくるわけでは
ありません。
逆に、普段広告代理店からの仕事に依存してしまっているWEB制作
会社は、「中抜き」による広告代理店への仕事の減少のあおりをその
まま受けることになります。
それにより、全体の仕事量が減っていってしまうことが予想されます。
こういうことを踏まえると、一見チャンスのように見えていた「中抜き」
がピンチを招く事象になりうるのです。これはひとつの事象ではあり
ますが、経営者はこういった外部環境の変化を事前に予測し、適切
に対応していく必要があるといえます。
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