今日は、福岡へ日帰りの仕事で、飛行機での往復の移動だった。昔は、飛行機の中でも、パソコンを持ちこんで資料作成を行っていたが、今は、情報セキュリティーが厳しくなり、本を読むことが多くなった。アマゾンでついついクリックしてしまった、まだ、読んでいない本をカバンに詰め込んで、福岡へ向かった。
持っていた本が、期待外れだったので、飛行機内に用意されている月刊誌を読むことに・・・。飛行機利用のヘビーユーザーであるので、全日空が出している翼の王国は、よく読む。日本や世界の国々の地域の状況・四季折々の各地の景色や、グルメの特集などが載っている冊子だ。
こうした冊子をニッチメディアと言う。ニッチメディアは、TVやラジオといったマスを対象としたものでなく、読者対象を明確にしたものである。経営者向け、シニア向け、女性向け、ビジネスパーソン、各々の団体向けといったように、非常に多くある。
そして、マスとは異なる良さがある。ターゲットが明確だといったことは、ピンポイントで訴求できる確率が高いことである。以前は、こうしたニッチメディアには、あまり広告が載ることは少なかった。ところが、フリーペーパーも多くなり、運営費の足しにもなるからだろうか?結構、ピンポイントの広告が載ることが多くなった。
新聞やTVを見る時間が少なくなり、インターネットと接する時間が多くなったと言われる。自分自身だけを考えても、以前は、新聞やTVをみないと不安で、学校時代も、会社に勤め始めてからも、日経新聞とビジネス雑誌1冊、さらに、主要なニュース番組を必ず見ていたものだ。ところが、最近は、知らず知らずの内に見ないことも多くなったような気がする。
確かに、パソコンでパチパチやっている時間は長い。ブログも、3つも運営していると、それだけで、1日1時間~2時間知らない間に経ってしまうこともある。ニュースにしても、インターネットで見て、新聞を買わないでも不安ではなくなった。そういえば、電車やバス、飛行機といった移動機関で新聞を広げている人が減ったと思うのは決して気のせいではないだろう。
総務省の発表では、インターネットが普及してから、一人当たりが手にする情報量は、600倍以上になったといった調査データもある。
であるとすれば、まさに、よくいわれている情報の洪水である。情報の洪水の中、さらに、ユーザーも多様化する中、ピンポイントでの訴求は有効である。インターネットばかりが話題になるが、こうしたニッチメディアも有力なプロモーション手段である。
情報洪水の中、新しいマーケティングマネジメントの在り方も、まさに、ネクストで考えないと実態に合わない状況になっていると感じる。
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