人それぞれ組織については、様々の組織観を持っている。更に、ネットワーク社会において、組織のあり様は大幅に変わってきてることは、ご存じの通りである。本日は、今後の組織について考えてみたい。
ダニエルピンクが著書“フリーエージェント社会の到来”の中で、アメリカでは、労働人口の26%が雇われない生き方をしており、パソコン1台で生計を立てていると紹介している。
日本がアメリカと同じようになるかどうかはわからないが、ネットマーケティングを駆使して、本業以上の収入を得る人が出てきている現実を考えると、多少なりとも“職”に関する意識は変化していくと考えるのが普通だろう。
現在、様々な組織形態が存在する。
タイプ1.同一組織にいて、同一の場所で仕事をする。
タイプ2.同一組織にいて、違うロケーションで仕事をする。
タイプ3.異なる組織にいて、同一の場所で仕事をする。
タイプ4.異なる組織にいて、異なる場所で仕事をする。
インターネットが、生活のインフラとなった今日、タイプ4.のバーチャルチームも存在する。インターネットは、時間と距離の壁を無くしてしまった。
実際、自分自身としても、あるタスクにおいて、タイプ4.の全く異なる方とタスクを共有し取り組む過程を経験したが、課題と目標が明確であり、且つ、適度なFACE TO FACEの関わりがあれば、他のタイプより生産性が高いのではないかと、感じることも多かった。
タイプ1や2であれば、同一組織内のパワー関係等に、余計な気を使うといったプロセスに時間がとられるといったことが発生することを、組織に所属するものとして実感する。
タイプ3.やタイプ4.は、サッカーでいえば、ワールドカップの日本代表のようなものだ。各サッカークラブに所属しながらも、全サッカーチームの中でも、特別にサッカーのうまい選手が選出されて、ある意味で一時的なチームを組む。
料理でいえば、全部素材から買ってきて家でつくるのではなく、最初から出来上がった、美味しいものを組み合わせて夕飯をつくるようなものである。
パフォーマンスを優先に考えた場合、タイプ3.やタイプ4.のチームが多くなるだろう。そして、組織内部の上下関係はあまり重要ではなくなる。それぞれが、何ができるか?どのように連動できるか?である。
そうした状況になったとき、個人としての力を磨かないと、チームの中で役割を果たせなくなる。本当に強い個人が、重要になったと感じる。
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