会社って何か?をもう一度、確認し考える時期に来ているのではないでしょうか。
中国万博のテーマソングが、岡本真夜のヒット曲のコピーであったとか、違ったとか?といったことが問題になっている。以前から、ミッキー・キティー・ドラエモン他多数の、明らかに他の国の人気キャラクターを少し変えたものをはじめ、音楽や画像その他海賊版製造で有名だ。世界から、長年に渡って批判を受けていても、又、こうしたニュースが報道され残念である。一昨年、中国へ行ったが、騙されて通常の10倍以上の価格で掛け軸を買わされた友人や、昔の新宿歌舞伎町ではないが、ぼったくりバーで暴力団風の人間に取り囲まれたりして、座って1本ビールを飲んだだけで、日本円で10万近くカードを切らされたものもいる。
通常の10倍以上の価格で掛け軸を販売したお店の言い分は、「あなたは、納得して買ったのではないか?」価値観の違いと言えばそれまでだが、納得がいかない。こちらからのメッセージは、「お金は払うけど、もう二度と、あなたとは付き合いたくないね」である。
しかし、中国のことばかり批判できない。少し前の耐震偽造、食品偽装他をはじめ日本の一部の企業も同様だ。偽装とまで言わないが、日本の農薬の使用量はアメリカやヨーロッパなどの先進諸国より多く、出荷する野菜を作った農家が食べないといったところもあるという。基本的な発想は、「自分だけが儲かればいい。他者はどうなってもいい。」といった極めて自分本位な考え方で、納得できるものではない。
昨年の年末に、尊敬する先輩コンサルタントとの忘年会での話題は「会社って何?」だ。たくさんの利益を出す会社がいい会社と言われた。確かに、利益は出したほうがいい。しかし、本当の会社のミッションは、利益を出すことが一番なのだろうか?伊那食品工業の塚越会長は、会社は従業員の幸せのためにあるといわれる。
もう1度、「会社って何?」を、真剣に問い直す時代になったな~と改めて感じる。
中国の話題に戻るが、最近、中国政府の経済成長を維持するのに必死だ。しかし、中国も経済成長を追い掛けるだけでなく、是非、コンプライアンス、社会的責任についても力を入れてほしい。中国は、共産党の政権であるが、実質は自由経済の大国になっている。是非、尊敬される中国になることを期待したい。 さらに、日本の企業も、もちろん同様である。
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